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先日立て続けにこんな出来事がありました。 朝仕事へ向かう駅までの道を、急ぎ足で歩いていました。 私の前にはピンと背筋が伸びて爽快に歩く60代くらいの女性の方がいました。 横断歩道で横に並び、信号が青に変わって歩き出した時、 ふとその方と目が合い、話かけられました。 「今日はいつもより暖かいですね〜」 とっさのふりに戸惑いつつ、普通に返答している自分がいました。 その後、駅までの数分を他愛もない話をして一緒に歩きました。 とても爽やかな方で、 名前も知らないけれど、 あの方が話しかけてくれたおかげで、 その朝は、いつもの晴れた空が格別に澄んで見えて、 冷たい空気がとても気持ちよく感じたのでした。 私もあんな風に歳を重ねたいなと素直に思いました。 その翌日、 仕事帰りの電車の中でした。 満員電車でぎゅうぎゅう・・・ 乗り換えの駅で降りようとしたのですが、扉が開いても全く進めません。 少し進んだところで怒鳴り声が聞こえました。 「おまえ何なんだよ!」 ビクッとして声の方を見ると、降りようとしていた男性Aが入り口付近にいた男性Bの胸ぐらをすごい勢いでつかんでいました。 お互いにかぁっとなった様子で、AさんがBさんを電車から引っ張り出し、Bさんはものすごく抵抗していました。 が、二人とも電車から降り、階段を降りようとするたくさんの人たちの中で、 取っ組み合いが始まってしまったのです。 私は人の波に流され、 その二人がものすごく気になりながらも階段を降りました。 怒鳴り合いの内容を恐々聞いていたのですが、 ものすごい人が電車から降りる中で、入り口付近のつり革につかまっていたBさんは全くそこから動こうとせず、後ろの人たちが詰まってしまったようでした。その中に私もいたのですね。 Aさんも降りたいのにBさんが動かないせいで降りられないこと、Aさんの無神経さにかぁっとなり、怒鳴ったということのようでした。 あの二人はあの後、どうなったのでしょうか。 何とも言えない気持ちになりました。 仕事帰りの疲れている中、イライラするのはわかります。 誰が見てもBさんの無神経さには良い気持ちを持たなかったと思います。 でも、「キレる」んじゃなく、注意することは出来なかったのかなと。 手を出さないで話し合う方法はなかったのかなと。 その後の何日間か、 電車の中で周りを見渡しぼーっと考えていました。 「自分」は「自分」 「他人」は「他人」 現代社会が忘れているもの。 失いかけているもの。 何とも言えない寂しさのようなものが心の中をグルグル。 そんな中、 深夜の音楽ラジオをたまたま聴いていたら、 こんな話が聞こえてきました。 「今の日本社会は他人との「距離間」がとれていないよね。感情的になったり、過干渉になったり・・・かと言えば、そっけなかったり、「知らない人」には無関心だったり・・・極端になってるよね」 海外に言っていたミュージシャンが、そこは他人が他人でない陽気な国だったという話から、上記のような話へと続きました。 今の社会が失いかけているもの。 一人の人間が見ている世界なんて、本当に小さなものなのに、 そこの中でさえも孤立して、「自分」と「他人」をはっきりと区別しているような。 閉鎖的で、とても寂しい社会。 私だって、その中の一人であるし、 色々と言えるような人間ではないけれど・・・ この世の中で、こんな風にこんなことを考えてる自分。 みんなは感じないのかなとか、あたしが多感すぎるのかなとか・・・ そんなことをモヤモヤと思っていた時、 映画を観にいったんです。これもたまたま、このタイミングで。 「影日向に咲く」 なんだかありえないくらい大泣きして、 観終わった後、心がすっと軽くなったのがわかりました。 今回の一連の出来事のことを、そこで感じた私の色んな感情を、 すべて消化してくれた気がしました。 全く知らない人でも、 「他人」と呼ばれる関係でも、 私たちはつながってる。 あんな映画のようにつながりがつながってというのは マレなことかもしれないけれど、 それでも、「自分とは関係のない人」と思っても、 きっと間接が間接を呼んで、 どこかでつながっているんだって。 この世界の中で、 言葉を交わさなくても、 目を合わさなくても、 同じ空間にいるということが奇跡。 私たちは、この当たり前となってる日常で、 色んなことを忘れていく。失っていく。 何気ない毎日の中にある、 小さな小さな出来事ひとつひとつが、 このあたしに色んなことを気づかせようとする。 あの時話しかけてくれたおばちゃんのように、 私も人と人とがつながっていることを 自ら感じられる人になりたいなと 今はそう確かに思うのです。 |
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